1文字だけで意味を持つ漢字

小学生のころから文字、漢字を習ってきたので私達は漢字それぞれが持つ文字の意味を知っていながら使っています。

1文字で意味を現わす文字は表意文字とよばれていて1文字だけでも成り立つし、もう1文字と一緒に、もう1文字。。。といって組み合わせても使うことのできる面白いツールです

と書かれていてAそのものだけでが意味は持たないですよね

それに、同じ文字が読み方で少し意味に変化も出てくるところもあります。子供のころから国語辞書好きな私は文字の意味、単語の意味などを見るのがとても興味深かった。

簡単にいえば花と華。音は一緒で、意味も似ているけれどちょっと違う。何か他の文字と組み合わせて単語にするとより違いが出てくる

子供のころから漢字に慣れている私達日本人にとって、”花”と書かれた時と”華”と書いてあるものと思いうかべる情景はそれぞれ違うのではないでしょうか?

 

先日展覧会に出品した作品の”妙”

なんと読みましたか?たえ、みょう?どちらも正しい読み方です。

たえ~言いようもなく優れている
みょう~何とも言えないほど美しい、不可思議なほど

漢字1文字のなかにこのような意味合いが含まれています。

”みょう”という音の言葉だと妙な音楽。とか妙な人とか、ちょっと変なといった印象につかわれそうですが、もともとは不可思議なほど。という意味があるとしたら今まで聞いたことが無い。とか会った事がない。というもっと感覚的に柔らかい意味もありそうです

私は、この作品を創作するとき私の中にある、ある情景の美しさを表現したくて選んだ文字がこの”妙”

私が観て、感じた情景そのままが作品を観た人の心に現れるとは思いませんが、その人にとっては同じぐらいの美しい情景を思いうかべるきっかけになる1文字であればよいと思っています

漢字1文字が持つ限りないイメージの広さ、おもしろさ。抽象画に近いその懐の深さをぜひいろいろな人に知ってもらいたいな。と思っています