書道の筆・初心者はどんな筆を使えばよい?

これから書道をを始める方、子供の時以来筆を持っていなかった方。書道初心者の方向けの筆の選び方です

筆の大きさのは何で決まる?

書道の筆の大きさはは紙の大きさに対して書く文字の数=文字の大きさで決まります

大きな紙には大きな筆を。軸の太さが太いほど毛の量も多くなり、毛の長さもそれに準じて長くなってきます

紙の大きさだけでなく、書きたいイメージによって長さや毛質を選んでいったりするわけですが、そこまでいくにはある程度毛の違いによる線の具合とか書き味がわかってからで良いです

 

いきなり難しい筆、変わった筆を買ってみてもその筆にふりまわされてヘトヘトになる場合がありますから。

 

そんな事でヘトヘトになると書く事自体が楽しくなくなるので、おもしろそうな筆に気持ちは行ってしまいがちですがゆっくり進めて増やしていけば良いと思います

 

初心者の方は”半紙”サイズの紙に書くことが1番多いし、半紙が紙としては1番手頃でしょう。

 

*ここで注意!”半紙”とは紙のサイズの呼び名です。書道の為の紙を全て”半紙”ととくくるのは違います

 

では、書道を始めた。始める、初心者の方が最初に買うと良い筆はどんな筆が良いでしょう?

 

初心者に限らずですが半紙で練習することが多いと思うので、まずは半紙に書くことを第一条件にして購入するのが良いと思います

 

書道用品など取扱のあるお店で半紙に2〜4文字程度書くのに良いサイズ。と言えば良いと思います

 

こちらの書道用具のページに書道用具のページにあるAもしくはBが半紙に2〜4文字書くのに適した大きさの筆

 

筆には毛質があります

Aの兼毛とBの羊毛のどちらを買えば良いのか?*他にもいろいろな毛で出来ているものはありますが初心者向けということで進めていきます

Aの兼毛は硬い毛と柔らかい毛が混ざっているもの。Bの羊毛は柔らかい毛だけで出来ています。

Aは硬い毛が混ざっているのでバネが効いています。バネとは?なんでしょう?弾力といえばわかりやすいかもしれません。

紙に押し付けた時、押し戻す力が強いかどうか?

筆で書くというのはバネを上手に活用することでもあります。バネが、よくわからない?と思う人はラジオ体操の時に脚、膝をリズムにのせて曲げて沈める。伸ばして爪先立ちに。のイメージで。足裏が地面に着く感じが違いますよね?

強いほうがバネを感じやすいというメリットはあります。硬い毛が入っているのでキリっとした線になる。

毛がまとまりやすいので、書き始めが鋭くなることやカスレが若干出にくい

兼毛筆で書いた雲の字

羊毛はやわらかいので、気をつけて軽く持って書かないと紙み押し付けてしまいバネ、弾力を活かせません。

毛が柔らかな分、線はあたたかみがあり毛が広がりやすい分カスレも出やすくなっています

 

羊毛で書いた雲の字

書き始め(起筆・きひつ)の違いを見てみます

 

上が兼毛、下が羊毛

兼毛の方が鋭いですね。

 

どちらがベスト。ということはないのです。初心者向けの書道の筆ならば半紙に2〜4文字書く太さ大きさを先ず最初に考えて、次は毛質です

値段も羊毛の方が高い傾向です。最初はバネの練習。と思うなら兼毛で。

線質などの変化を出して行きたいと考えるなら、先々を考えて羊毛をおすすめします。

 

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