書道の基礎レッスンはじまります
書道の基礎勉強方法とは?
作品を書くには先ず、真似をすることから
真似ができるというのは、一から作品をつくっていくうえで必要な筆の使い方やリズムなどが体に染みついて
必要に応じて使っていけるからです。
では、何を元に真似していくのか?というと
書道の基本の練習方法は古典の臨書(りんしょ)です
臨書とは古典のなどの優れた筆蹟をお手本にして書くことです
臨書で学べることは
臨書にはとらえ方と書き方によって
形臨(けいりん)・・・字の形・筆の使い方をそっくりに書こうとする
意臨(いりん)・・・古典の雰囲気やリズムなど形以外の要素に重点をおいて捉えること
背臨(はいりん)・・・古典を良く学んで、書く時はそれを見ずに書くこと
簡単に一言で言ってしまうと
形重視で書いてみる→雰囲気重視で書ける→見ないで書ける。
おそらく、どんなものにもあるやり方なんじゃないでしょうか?
書道の書き方。というととても構えてしまいそうですが、
料理でも最初はレシピをその都度見ながらその通りに
だんだん盛り付けやタイミングなど体に染みついてくる
調味料など、こまかなこともレシピを見ずにつくれる
というとわかりやすくないでしょうか?
どんなお手本がある?
頼りにするレシピは法帖(ほうじょう)といって古人の優れた書を石や木に刻んで拓本をとって手本にしたりした帖(本)にしたものです
こちらが現在の法帖の1部。だいたい60巻近くはあります
篆書、隷書、楷書、行書、草書など字体もいろいろですがそれぞの種類も本当に沢山あります。
文字の歴史が長いので当然なのですが、、
味はいろいろ、
レシピもみなが同じ料理でも1つしかレシピがないわけじゃなく、数種あるように法帖も沢山あります
慣れてくるとそれぞれ個人、家庭の味に変化してきますよね
それは書も一緒で臨書を続けていくと、自分の書=字を書けるようになってきます。
臨書から自分のオリジナル作品にどう活かすか
倣書(ほうしょ)といって学んだ古典の特徴、筆の使い方を活かして全く別の言葉を書くこと。それが自分自身の作品制作に繋がります
また料理の話になりますが、慣れてくると変わった材料、調味料を加えて、名前が一緒でも全然違う新しい料理になっている。というプロの料理の感嘆するように、同じ字を書いても、雰囲気が違うものが出来上がってきます
限られた小さな中で創作しようとしていてもどうしても表現しきれないことが出てきます。
そんな時に多くの形、筆使いなどを知っていると、組み合わせにより望み通り、いやそれ以上の結果に結びついてくる楽しみがまっています。
個展の折にご覧いただいた方から臨書をはじめたばかり、、臨書という勉強に楽しみを見つけられない。
こういった作品を書くにはどうしたら?
というようなお話を聞きました
また、書道をされていない多くの方に、「思っていた書道展と違う」
という感想もいただきました。
思っていた書道、、というのは人それれあるのでしょうが子供のころのお習字的であったり上手いのでしょうが読めない難しい漢字の掛け軸といったところでしょうか。
お手本を見ながら書く。と聞くと小学生の時などの習字の折に直されてばかりで書道というのはお手本通りでなくてはならない。
と思う方が多いのですが
書道とは古典というお手本を見て書きながら、自分の線や形を見つけるためのもの。
と考えて学んでいると、苦しくもなく楽しいものだと思いませんか?
個展の折にこころの動きや想いを筆にのせて書いた作品です
臨書をしながら筆の使い方を勉強したりすることがとても役にたっています
自分の好き勝手に書いていては何枚書いても、同じ線同じ構成のものしか書けません。
1枚書いたらすぐに作品が書ける。というものではありませんが
1つ学んだ古典の形や筆使いを参考に作品を1つ書いてみよう
また次、というやりかたをしていくと同じ文字でもさまざまな顔をつくっていけると思います
より多くの線を形をそして思い通りの作品を描けるような勉強の最短最強である基礎の勉強が臨書です
私もまだ学んでいない原帖、学び足りない古典が山ほどありますし、これからも臨書は続けていきます。終わりはないでしょう。
お手本をみながら書くということはその先に自由に創作ができるための道筋だということをぜひ知って、そして楽しんでいただきたいと思っています
基礎レッスンが始まります
新しく基礎・臨書レッスンが始まります
アート書道のレッスンでも題材の文字の基本的な書き方、きれいに見えるコツはお教えして
ハガキ作品を書く前に練習していただきますが、やはり、もっと深く学びたい。
基礎をきちんとやりたい。という生徒さんの要望から生まれました
基礎を学びながら、アート書道も学んでいくとより表現力がついていくようになります
こちらにレッスン詳細が掲載されています