自分で創作する、楽しむアート書道

2019年からレッスンメニューになった色紙に描く季節の情景アート書道のコースを受けていただいた方達がいらっしゃいました

ハガキサイズはそのままお手紙として出すことができたりもしますが、色紙サイズは飾るときにそのまま額などに入れなくても飾れる。厚みがあり、キチンと感があるので贈るのもピッタリ!
贈られた方もそのまま飾れますし。

色紙に筆で書く。というと芸能人のサインか標語のようなキチンとした文字を真ん中に書く!というように思っている方も多いのではないか?と思います

それだけではないんですよ。紙面(しめん)がハガキより広くなる分もっと創作できることがたくさんあります

文字の配置をもっといろいろ変化させることが出来る
配置を変化させる。というのはバランスの変化。例えばいつものブラウスにスカートの丈はこれ。と自分なりに決めた装いがあるかと思うのですがちょっとスカートの長さを長くして上半身と下半身のバランスを変えて違うイメージを演出してみる

そんな女性ならあたりまえにやっていることと同じです

文字の書く位置を寄せて空間を広くとる場所を変えてみる。中央真ん中ではなく動きをだしてみる。

ハガキだと2文字以上を書く場合動きを出すのが難しかったりしますが、広い色紙ならあれこれ考えられます

2文字だったら、それぞれ文字の大きさを変化させるのも良いですね!
それも書く場面=紙面の大きさがあるからこそ

 

『春宵』 まだ先の桜の季節が浮かんできませんか?
文字も踊って楽しんでいるようで。

二つの文字がどちらも真っすぐ左右対称だったらどうでしょう?こんなワクワク楽しい気持ちが浮かんだでしょうか?

選んだ和紙の色、貼る場所。飛ばした色の勢いもまた楽しさが倍増です

どの場所にどんな大きさで書く?ということをそのたびに考えるのは構成力デザイン力が鍛えられます!

レッスンを受けた方が喜びながら『メチャ楽しいんだけど!』といいながらやっていたのが和紙の色を選んで、どんな形にしてどこに貼ろうかな~?と考えているときと
色をあみがけといった技法をつかって文字にきれいな色どりを添える作業

 

後ろに細かな繊細な点がみえますか?これがあみがけで出来上がった色付け

もっとニュアンスを追加するために同じ水玉系でも違う技法で少し大きめの点々を

ワイワイ楽しみながら作業中。

どこで止めるか。やめ時を見極めるのも自分次第!なにを表現したいか?で見極めましょう!

 

春の野山が遠くまで広がる情景を感じる作品。穏やかで優しい雰囲気ですよね。

それでも大き目の水玉が勢い跳ねて、芽が出る勢いや虫などが元気よく羽をのばして春を満喫していそうな情景にも

 

ここでひとつ。あみがけという技法、誰でもが知っているのだと思っていましたがこの日のレッスンでは皆さん知らない。ということが判明

生徒さんの1人が『学校が違うからじゃないですか?』

確かに美大時代にずいぶん使いました、、当たり前のように思っていましたが違うのですね。

難しい技法ではありません。
飾れる書道、贈れる書道
何より、楽しく学べる書道。それが銀座アート書道で伝えたいことでもあります

ルールを守りながら書く。という美しさももちろん書道にはあります。
また、白と黒だけの世界で研ぎ澄まされている世界も魅力です

どんな作品を目指すにしても、楽しんで書く。筆で書くことを楽しめる
それが大切だと考えます

今まで書道というと堅苦しい、直されるばかり

そんなイメージしかなかった方にいろいろ試して創作していく。それが書道なんだということを体験していただけたらと思います