アート書道と通信レッスン
2020年は記憶にもなによりも記録に残る年になるはずです。
そこそこ長めに生きてきて、命にかかわることでここまで行動に制限を受ける日が来るとは思いませんでした。戦時中の話かと過去のことかと思っていました。
過去のことではなく、終わったことはまた形を変えて未来にもやって来る。ということを世界中が認識したかもしれません
また、今までの過ごし方や、仕事への取り組み方、なにを大切にするか。など思いがけず自分と向き合う時間になりました。これは多くの人が経験していると思います
アート書道とオンライン
私がやっている仕事には生徒さんに教えるレッスンのほかに自分の作品制作という大切なことがあります。
今年は11月に初の個展を開催する予定です。今回のこのコロナ禍で大きなテーマタイトルに変更はありませんが
周りの人とのかかわり、想いもうけとめ昇華させていきたいと願い、描きたいこと、現したいことに少し変化が出てきました。
生徒の方へのレッスンはやはり今まで通りとはいかず、とはいえ世間でのオンラインと私がやっているアート性の強いもの作品から出るエネルギーや感情をオンラインというやり方では難しい
同じ目標通りに同じ様に書いてもらえば良し。というスタイルではないためもう少しお1人づつに寄りそう形式ではないと。
私自身が書いている筆の使い方も見ながら勉強していただきたい。
生徒さんの書いたものもお1人づつちゃんと見たい、、と考え全てオンラインで完結というのは難しいと考えていました
銀座アート書道・通信レッスンお試しバージョン
お教室に行きたい!でも今自粛で行けない。。という生徒さんのある一言から『とりあえず世の中のオンラインというほどの立派なものではなく、昔ながらの通信』を試験的に始めてみました。
私自身も通信というものを受けたことがありますが、先生の言葉が書いてあっても伝わりづらい。後から聞いて『え?そういう事だったんですか!』ということも良くあります
そこを解消するために、生徒さんの作品の添削をしながらそこを動画で撮ってご本人にお見せする方法。
出来るだけ実際の教室のレッスンに近く、、イメージとしてはお教室で書いたものを私に見せているとき私が書きながらアドバイスする。
アート書道はお1人の個性を大切にしているので書いたそのあとのアドバイスは違います
作品と対話しなければなりません。
作品と添削の用紙が届いたころに動画のURLをメールでお知らせ。
手元に届いた紙と動画で見て聞いて学んでもらいました。
果たしてこの方法が良いのか?と思いながら手探りでやってみた通信ですが
『心のこもったお返事と丁寧な動画アドバイスありがとうございました。書き方がよくわかりとても勉強になったうえに、あたたかいお気遣いに元気をいただきました』
『すごくわかりやすいです。お時間かけて個別に用意して下さって本当にありがとうございました。制限があるからこそ改めて見直す繋がり方があると思うと嬉しい限りです』
『添削届きました!丁寧に教えていただきありがとうございました。個人的に伝えてくださっている動画もとても嬉しく、思わずコメントしました!』
『とてもわかりやすく、“うん、うん”と頷くことばかりです。先生の手元を見ていますと、筆の動きやタッチが全然ちがっていてこれではあかんと思いました』
普段教室でも書いて見せていたり、その人の後ろで手を持って書いて指導。という事もしていますが自宅でじっくり動画を見ながらというのも冷静に観察できて良い所だったようです。
やはり会って皆と学びたい
それでも
『ストレスももうMAXなので実際お教室で早くリフレッシュしたいです!』
『早くみなさんとお会いしたいです』
『書き始めると楽しくなって来ますが、やはり先生と皆様にお会いしてレッスンを受けたいなぁ・・・と思います』
と言っていただいて、なんか本当に嬉しい、、のひとことです
メールでもオンラインでも繋がれる世の中で今回のような事態になってみて実際会わなくても進められること。大丈夫なこと。用が済むということが分かりましたが
それでは足りない!リアルで会って習いたい。と思ってもらえることは心から感謝したいと思います。
まだもう少しいろいろ考えていかなければならない銀座アート書道通信レッスンのスタイルですが
個人を大切にする。深く理解する。というやり方で進めていこうと思います。
世の中がオンライン化に進む中、アートはどうすれば人の心に寄り添えるのか?心の大事な部分をすくい上げていけるのか?
絵を描くことが苦手でも誰でもが書ける文字を使って誰かの心に自分の心を届けることが出来る。ということをより大切に伝えていきたいと思います