はがきの紙質による表現の違い
アート書道の葉書コースで使用している葉書ですが、どんな葉書を使えば良いですか?という質問があります。
大き目の文房具店やネットで水墨画・絵手紙用、画仙紙葉書用 といった用途で売られている葉書がたくさんあります。
同じ用途で書いてあっても、メーカーや値段で全く違う。ということを覚えておいてください。
用途ににじみあり、にじまない。という表記もありますがこれも同じ物差しで書かれているわけではないので、「にじむ」にも加減がいろいろあります。
Aというメーカーの「にじむ」がというメーカーのにじまないに相当するぐらいの物だったりすること。
目安はそのメーカーなど売り手の目安であるということ。
こういっては元も子もないのですが、買ってみて書いてみる。
自分の物差しでこれはにじむ、これはあまりにじまない。と判断していくことが最短です。
沢山書いていると表面を触ってみてだいたいのイメージはできるようになります。
最初から表面がツルツルだと全くにじみなど無いとわかります
この葉書は「画仙紙・にじみあり」。とかいてありましたがほとんどにじまなかったですね。
かすれもあまり出ない
こちらもやはり「画仙紙・にじみあり」
点の部分を見ていただければわかるようにとてもにじみます
言葉は同じでもこれだけの違いが出るので、書いてることより自分の経験を増やしましょう!
経験を増やして、紙の特性を上手に生かした表現、書き方をしていけば良いと思います。
にじまない分、少し水が多めでゆっくりと書いていくとで書いているのにもかかわらず、1色で濃淡のグラデーションか紙の上で出来ます。
こちらはツルツルの表面の紙質。
先よりやや早めに筆を動かしているので、一瞬とまったところだけに多く色がのっている様子でグラデーションという雰囲気ではないですが、自然な濃淡が線の中で表現されていて美しいですね。
ぜひ紙質を知って上手に生かして表現してみてください。
世の中にはきっともっといろいろな種類の葉書があると思います。お気に入りのもの、新しくチャレンジしてみたくなるものを見つけて自分の世界観を広げていって欲しいな。と思います。