書道用具・水滴がわりの醤油さし

文房四宝はなんでもよい?

文房四宝というのをご存じですか?

文房四宝とは

文房四宝(ぶんぼうしほう)は、中国文人の文房趣味のひとつで筆墨硯紙の四つを指す。別に文房四友(ぶんぼうしゆう)という言い方もある。これらは文房具の中心であり、特に賞玩の対象となった。  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

文房=書斎の意味で今の文房具という名称はここから。

道具によっては必ずしも書道用として売られている用具を買う必要はないと思います。もっと趣味や好みで選んで楽しむべきかと。

書道で必ず必要な道具の主なものがこの4つ(筆、墨、硯、紙)これ以外に必要な道具は下敷き、文鎮、印・印泥、水を入れるもの
この水を入れるもの=水滴(すいてき)

硯で墨を擦るとき、水いれるので、その時の入れ物

あとは筆置き。もあると便利。書いている途中で筆を置きたいとき、ついついやりがちなのが硯の縁に。

これ、軸が汚れて手が汚れるそして白い、さあこれから!という白い紙やよく書けたかも!の作品を汚しがち。。

ちゃんと置く場所あれば、避けることができますよ。

道具はどこで買う?

硯や筆、紙、墨など簡易なものなど子供用のものは今はスーパーなどでも少し売っています。
ある程度の種類の中から選びたい
もっと〇〇のように書ける筆が欲しい



などは専門的な書道用具店で買う事をおすすめします。品揃えの豊富さは専門店でしょう

それ以外の周辺の道具は専門店で購入しなくても良いと思っています。
自分の傍に置いて、常に目にはいる道具、

好きなもの、デザインが気にいったものを使う方が気分があがると思うのです。

文房四宝も文人がこだわった文房具に囲まれた書斎で書きたい!という趣味でかためた部屋が素敵!良いもの集めてますね~!というやり取りかなにかで、持ち物自慢とか、見せあって。といういつの時代にもある「コレクション自慢」のなせるものなんじゃないか?
と思っています。

水滴かわりの醤油さし

実家にあった醤油差しとしてつくられたもの。
記憶では醤油が入っていた姿は記憶にない。どういう経緯で家にあるのか定かでなく棚に置いてあり、きっといつか出番が、ということだったのだと思います。

形としておもしろいな。と思いながら今はこんなたくさんお醤油をいれておくことはないな。

液体のものを入れるためのものなのだから、水でも良い!書道の水滴代わりに使ったら。時間がたち濃くなってきた墨を薄めるためにも水が必要。

プラスチックなどの入れ物を傍らに置いて書くより、気分が違うのでは?
と思い使用してみたら、大正解です。

写真をみていただくとわかるかもしれませんが、注ぎ口の口元のカーブが面白い
これが実はとても実用的なフォルムで、傾けても中の液体がどどっと出すぎない角度でした

もともと入れるはずのお醤油は小皿に入れたり、少しづづかけたりする調味料。
勢いよく出すぎたら困ります。

この工夫の形状が、墨をする、薄めるという行為にもピタリとあてはまりました。

このように食卓を彩るための小物がとても使い勝手も良く、デザインも書道用では見つからない形状だった場合使わせてもらわない手はありません。

書道用のものとして作られたものでなく、少し見方や考え方を変えるとたくさん素敵なものが見つかります

あまり堅苦しく考えず、好きなことを好きなものと一緒に楽しむ。そんな自由さと柔軟さがあっても良いと思います

筆がおいてあるのは作家の方にお願いして作っていただいた、ワイヤーでの筆置き。

草原で空を眺めてノンビリ中の人」のようじゃないですか?

机の上で、私の書いているものを「へええ~」と見守っているような佇まいが大好きで、この筆置きマンも書道のお供となっています。