書道用の紙以外もつかってみよう
書道の紙というと何を思いつきますか?
書道の紙
やはりまず思い浮かべるのは半紙でしょう。
半紙=紙のサイズの呼び名であって、紙の種類(例えば和紙、洋紙など)ではありません。
一応わかりやすいのは中国製、もしくは日本製の和紙が書道用の紙となっています。それも基本は白。
書道用として作られている紙はにじみやカスレなどが出るようになっていて、筆との相性もとても良いものです。
材料がミツマタ、雁皮(がんぴ)楮(こうぞ)といった植物を使っているのも特徴で繊維が長く、表面の凹凸感がにじみやカスレが綺麗にでる要因でしょう
1つの作品の中ににじみとカスレが混在することによって遠近感がでます。その遠近感が大事なので書道用紙を使っています
書道用ではない紙
世の中には紙といっても他いろいろな種類があります。
コピー用紙のように安くて大量に出回っているものや、和紙でも書道用ではないもの、柄の入ったもの
公募展、展覧会など決まり事がある場合は書道用の紙を使用しないとダメですが、それ以外はいろいろな紙、もっといえば素材に書いていっても良いのではないかと思っています
書道の展覧会ではないものに出品するために作品を書こうと思った時に、展覧会のテーマに合わせた用紙を選びたいと思いました
使用したのは活版印刷で印刷された紙、素材は土佐和紙だそうですが書道用の紙ではありません
また、中国の便箋。こちらはおそらく中国製の画仙紙だと思うのですが書道用として売っている紙とは表面の凹凸がちがいます
墨の濃さを変える
紙がいつもの書道用の紙などでない場合、墨ののり具合も変わってきます
にじまない、吸い取っていかない、かすれないなど書道用の紙ではあたりまえのことが出来ない紙もありますが、そのような時は墨の濃さ(濃度)を濃いめにしてあげると墨の多め、少な目の場面が紙の上で表現されるので良いと思います
奥行感はその方法で出してみる方法があります
筆を変えていく
表面が滑りやすい紙だと筆を変えていくのもおススメの一つ
かための毛質の筆で書くと面白い線いなって良いかと思いますし、雰囲気が違うイメージになります
書きたいイメージにあわせる
筆で書いたものはとても和にイメージが強くなると思いますし、筆で書かれた手紙などもらったらとても嬉しいですよね
書道用の紙が手元になくても、また書道用の紙だとかえって味気ない、などある場合はいろいろな紙に書いてしまうとおもしろいと思います
今回写真にはない、色付きの画用紙でも良いですしトレーシングペーパー。というすこし透けている紙に書いてみるのも良いですね
絶対。は無いと思っています。
面白い素材を見つけたら、ぜひチャレンジしてみてください
きっと違う表情を見つけることができると思います